2009年2月13日 (金)

ここから始まる

001 家具づくりと聞くとたいがいの人が立木や丸太から伐り出すイメージを持つが、間違いである。そりゃあ中にはそこから始めるつわものもいるとは思うが、たいていの職人さんはある程度製材された状態のものを買い、加工を始める。つまり、まさにこの状態から。

これは銀杏の一枚板。通りかかる地元の人は皆口をそろえて

「まな板でもこしらえるのか」と言いますが、残念、スツールの座板に生まれ変わります。

そのスツールと木の器でもって5月に東京で展示会をやる かもしれません。

いや、やれるように日々の仕事をなんとかしようと考えております。

仮にやるとして、詳細が決まればまたブログ上でお知らせしようと思います。

乞うご期待。

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2009年1月27日 (火)

嫁に出すような

008_2009_2005_2   昨年末から今年初めにかけ手がけたフルオーダーメイドの収納です。

ブログがとぎれていた理由はこいつに向かっていたためであります。言い訳ですが。

総楢・拭き漆仕上げです。手かけは相当古い茶ダンスから取って利用しました。漆の乾きを待っていたため、通常のものよりかなり長い時間共に過ごし、情のようなものが移ってしまいました。娘を嫁に出すときってこんな感じなのでしょう。

何はともあれブログ再開いたします。本年もよろしくお願いいたします。

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2008年12月 4日 (木)

ローテーブル3

すっかり忘れておりました。ローテーブルの三つ目。

1作目のサイズと天板の成形を変えたバージョンです。塗装も漆にしてみました。

ちょっとしたものに使えそうです。

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2008年12月 3日 (水)

忘れてました、トレー完成形

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ま普通こんな感じで使いますよね

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接合部、千切りのアップ

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重ねてもいい

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2008年12月 1日 (月)

契りと千切り

005004003   本来、「ちぎり」という言葉には兄弟の契りを交わす、契りを交わした仲、というふうに、将来のことを約束する、大切な人と交わり深い仲になる、といった意味合いがある。

しかし、実はこの言葉、木工の世界でもしばしば使われる言語である。

45度で切断された板同士を接合するとき、普通、強度を出すために様々な細工を施すのだが、切断面を何の細工もなしに接着する場合、二枚の板が交わる接合部に平行に切り込みを入れ、その切り込み部に「千切り」といわれる補強材を入れることがある。

表面積を大きくすることで接合強度を高めるという狙いがあるのだが、意匠的な意味合いも多分にあるといわれている。

契りと千切り。

この二つ、字も本来の意味も違うが、木工で使われるこの千切りという言葉はやはり「契り」からきているような気がしてならない。二枚の板を繋ぎ止めるかすがいのような存在、隣り合った板同士がその千切りを共有しているように見えてしようがない。ただ単に美談にしたいだけなのかもしれないが・・・。

千切られた木端、という見た目だけで、千切りと言われているのであれば、ぜひ改名してもらいたいものだ。

四方転びのトレーをご覧の際は、ぜひこの「ちぎり」にご注目を。

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2008年11月28日 (金)

気に入った人と気に入ったもので

001002  やっぱり食事は楽しくしたい。

できれば、気に入った人と気に入ったものを気に入った器で。

そんな気持ちからつくりました、もてなし器です。

内側は鮮やかな朱漆と黒漆の2種類、外は楢の素地、オイルで仕上げてあります。

一応蓋付なので、重箱にもなります。

天気のいい日に家族と外で、自然の中で仲間と語らいながら、特別な席で客人用に。

想像をふくらませるとわくわくしてくる盛り器、おひとついかがでしょうか?

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2008年11月22日 (土)

仕事との両立

NanameMaue 余裕があるときクラフトコンペに出品することがあります。

これは閃屋としてではなく完全に私的な活動として取り組んでいることであります。

とはいっても、良いものが自分から出てこなかったり、日々の仕事に追われてしまったりで結局出せずに締め切られてしまうことがほとんどですが。

でも来年こそは多少無理をしてでも数多く出品できるように、と今から意気込んでいます。

賞金、つくり手としての興味、入賞すれば多少箔が付くなどなど、まぁコンペに出す理由はこれ以外にもいろいろありますが、なによりも大切なのは今の自分を自覚できること、他者のものを目で見て、実際に手で触れて、自分の程度の低さを感じること。これに尽きる。 と思います。

つくり手としてより高い境地を目指すためのカンフル剤みたいなものですね。

日常の仕事をおろそかにせず、つくりてとしてのレベルも着実にあげていく、これはつくり手としての生涯を終えるまでの自分の指針です。

2007年は富山の高岡クラフトコンペで器をつくり、漆マテリアル賞をいただきました(写真)。これも、結果よりも他の多くの出品作品に触れられたことに大きな意味があったと感じています。

これに満足することなく日々精進です。

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2008年11月20日 (木)

ちょっと一息

005 やっぱり小さいものはいい。

単純に見た目にかわいい。

機能的にも意外と使えたりするところがにくい。

友人に頼まれ試作品としてつくったこの小抽斗もまた小物らしさが存分に出ており、収納としても申し分のない代物になりました。

サイズ違いをいくつかつくってもいいかもしれない。

取っ手のバリエーションもいくつか考えたらおもしろいだろう。

あれこれと想像が膨らみます。

またいつか形になりましたらご報告したいと思います。

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2008年11月19日 (水)

ローテーブル2

006008  お待たせいたしました。

ローテーブル2作目。

660×400×230(幅・奥行き・高さ・単位:㎜)

サイドテーブルとしても使えるよう寸法はやや小さめにしてあります。

テーブルトップは6㎜ガラス、木地はケヤキ、仕上げは銅媒染です。

なんといってもこいつは高さが良いですね。やや低めの230㎜。

食事もお酒も楽しくやれます。

3作目は現在制作中、近日公開予定です。

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2008年11月17日 (月)

ローテーブル1作目

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今、東京で器をつくっていた頃お世話になっていたsurouさんで展開予定の家具をつくっています。

これはsurouさんからのリクエストの一つ、ローテーブル。

サイズは1400×460×320(幅・奥行き・高さ・単位:㎜)

サイズもテイストも違うものをあと2台つくります。

気に入ってくれるといいのですが・・・

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